新たな防災インフラの構築に向けた飛行実験
2018年3月14日、エアロセンス株式会社と株式会社NTTドコモは、新たな防災インフラの構築に向けた飛行実験(以下、同実験)を実施し、長距離・高速飛行が可能な垂直離着陸機(以下、VTOL)とLTE通信が可能なドローン用LTE通信デバイスを用いた広域リアルタイム映像伝送に成功したと発表した。
福岡市では、2005年に発生した福岡県西方沖地震以降、災害発生時に遠方にある離島の被災状況を迅速に把握することが課題となっている。
同実験は、災害発生時の被災状況を、映像で広域・迅速に把握することを目的として、国家戦略特区である同市の協力のもと、2018年3月12日(月)に実施された。
実証実験の概要
VTOLは長距離・高速飛行が可能なため、現在広く利用されているマルチコプター機では到達困難な10km以上遠方へ飛行できるうえに、目的地へ約3倍早く到達できる。さらに、ドローン用LTE通信デバイスを搭載すれば、LTEサービスエリア内において、リアルタイムに映像を伝送できる。
同実験では、ドコモが開発したLTE通信デバイスをエアロセンスの開発したVTOLに搭載し、同市の九州本島と玄界島との間の海上飛行航路を想定した飛行実験を平均速度約90km/hで行い、VTOLの飛行状況と玄界島の映像をLTEネットワーク経由でリアルタイムに専用サーバへ伝送する技術を実証することに成功した。
(画像はプレスリリースより)

エアロセンス ニュースリリース
http://www.aerosense.co.jp/pressitems/2018/3/14/vtollte