世界初の測量システムが登場
トプコンは、2月6日、ドローン(無人航空機)による新しい測量システムを、世界で初めて開発したことを発表した。
ドローンによる空中写真測量の従来方法では、多数の標定点を地上に設置することが不可欠であった。この標定点を設置する作業には熟練と経験も重要なだけでなく、工事の進ちょく状況により、設置と撤去を繰り返すという、作業効率上の弱点も指摘されていた。
標定点不要で測量をもっと簡単に
今回開発したシステムは、空中写真測量の大幅な省力化を実現するものとして期待が寄せられる。
具体的には、同社が提供する「自動追尾型トータルステーション」にてドローンの飛行経路を自動追尾。標定点を設置することなく、撮影カメラの精密な3次元位置を測定することができるという。
最も信頼できるツールを提供
国土交通省は、3次元データの活用やICT建機による自動化施工など「i-Construction」の義務化を進めていることから、近年、土木工事において、様々な測量作業でドローンが活用され始めてきた。
同社は、今回のシステム新開発により、「i-Construction」の普及促進に貢献。また、今後も世界中の建設現場での測量作業効率化に努める方針である。
(画像はプレスリリースより)

トプコン プレスリリース
http://www.topcon.co.jp/news/20170206-23136.html