国際石油開発帝石、オーストラリア沖で生産井の掘削作業を開始

国際石油開発帝石は2月3日、オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトにおける生産井の掘削作業をスタートさせた。2016年末の生産開始を目指す。

イクシスLNGプロジェクトは、国際石油開発帝石がオペレーターとして進める大規模事業。事業請負各社と共同で、オーストラリア連邦西豪州沖合のイクシスガス・コンデンセート田から産出される天然ガスを、液化して出荷する。

年間840万トンの液化天然ガス（LNG）及び、年間160万トンの液化石油ガス（LPG）を生産するとともに、沖合生産・貯油出荷施設（FPSO）等からピーク時で日量約10万バレルのコンデンセートの生産、出荷を目指す。40年の長期にわたる稼働が見込まれており、世界的にもビッグクラスを誇るプロジェクトである。

今回の掘削では、掘削リグ「ENSCO-5006」を、イクシスガス・コンデンセート田の洋上に動員、設置した。

今後は更に掘削リグ1基を追加動員し、地下深度4000～4500メートルのガス・コンデンセート貯留層に、合計20坑の生産井の掘削を行う予定だ。

生産井等を通じて生産される天然ガス等の生産物は、海底生産施設を経て洋上の沖合生産・処理施設に運ばれてガスとコンデンセートに分離する。

分離されたガスは輸送パイプラインを通じて陸上ガス液化プラントに送られLNG等として出荷し、コンデンセートはFPSOに貯蔵してタンカーから出荷される。

（画像はプレスリリースより）



　
国際石油開発帝石株式会社のプレスリリース
http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2015/20150204.pdf