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2025年07月24日(木)
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省エネと快適性を両立した新たな業務用ビル液冷空調システムを開発

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省エネと快適性を両立した新たな業務用ビル液冷空調システムを開発

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NEDOプロジェクトでZEBの普及展開を目指す
NEDO「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」のプロジェクトとして、大成建設は、日建設計総合研究所、朝日工業社と共同で、省エネと快適性を両立した新たな業務用ビル液冷空調システムを開発。

これまで、室内に出していた機器発熱を発生源で冷却することで省エネと快適性の両立を実現した。

ZEBとは、Net Zero Energy Buildingの略。建築構造や設備の省エネルギー、再生可能エネルギー・未利用エネルギーの活用や、地域内でのエネルギー相互利用などの対策を、組み合わせることでエネルギーを自給自足する。

これにより化石燃料などから得られるエネルギー消費量がゼロ、大体ゼロとなる建築物を指す。

業務用ビルでのZEBの実現には、空調エネルギー消費量の大幅な削減が必要だ。

従来の空気空調機方式の空調では、機器発熱が室内に拡散後、室内空気を冷却するため、低温冷水が必要。室内温熱環境にばらつきが生じ、省エネ性、快適性における課題があった。

ZEB
開発項目と各社の担当
プロジェクトでは、以下の6項目を各社で分担し開発。主な開発担当は、大成建設が、「液冷熱交換ユニットの内部負荷液冷システム」と「室内の顕熱処理を液冷で行う冷房システム」を担当。

日建設計総合研究所が、「内部発熱回収温熱を有効利用する熱源システム」と、「ZEBエネルギー管理システム」を担当。

朝日工業社が「ヒートポンプ熱源デシカントによる外気潜熱負荷処理システム」と「建物内液冷配水・接続システム」を担当。

また、開発において東京大学、神奈川大学、山口大学との共同研究、ダイキン工業株式会社、MDI株式会社への一部委託を実施した。

開発要素を統合した実証試験とシステムシミュレーションの結果、業務用ビル空調として一般的な空冷ヒートポンプ熱源と空調機システムによる空調と比較して、年間空調エネルギー消費量80パーセント以上の削減と、快適な室内環境値の実現を確認した。

今後、さらなる快適性向上と一層の省エネルギー化によってZEBの普及展開を目指す。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/





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