建設・設備ニュース
2025年08月08日(金)
 建設・設備ニュース

産総研、PIDによる劣化が起こらないCIGS太陽電池モジュールを開発

新着ニュース30件






























産総研、PIDによる劣化が起こらないCIGS太陽電池モジュールを開発

このエントリーをはてなブックマークに追加
長期の試験で高いPID耐性を確認
独立行政法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」)は3月19日、「CIGS太陽電池モジュール」を開発したことを発表した。

新開発モジュールは、封止材をアイオノマーに替えることで、長期のPID(太陽電池モジュール・システムの出力)試験(AIST法)においても劣化しないのが特長だ。

日本では、太陽光発電システムの導入が加速中。しかし従来のモジュールでは、PIDが大幅に低下するデメリットも指摘され、安価で長期使用可能なPID対策技術が求められていたという。

産総研
(画像はプレスリリースより)

試験結果
PID試験(AIST法)により、結晶シリコンならびに薄膜シリコン太陽電池モジュール、標準型CIGS太陽電池モジュールの3種類を比較した。結晶シリコン太陽電池モジュールや、薄膜シリコン太陽電池モジュールでは短期間で出力が低下した。

一方、標準型CIGS太陽電池モジュールでは、1週間後でも高いPID耐性があった。さらに、CIGS太陽電池モジュールの劣化の原因は、カバーガラスから拡散するナトリウムイオンなどであることが判明したという。
 
また、PID試験前後の標準型モジュールとPID対策モジュールの出力相対値の変化を調査したところ、標準型では、PID試験2週間後に約30%低下したのに比べ、アイオノマーを用いたPID対策モジュールでは、試験28日後においても出力は全く低下しなかったという。

今後も対策技術を研究
今回の成果は、太陽光発電システムの導入拡大や長期信頼性向上へつながるとし、CIGS太陽電池モジュールのさらなる導入を加速させるものだと位置づけている。

今後も産総研は、他のPID試験方法での評価や屋外モジュールとの比較など、メカニズムの解明につとめていく構えだ。


外部リンク

産総研プレスリリース
http://www.aist.go.jp/
Amazon.co.jp : 産総研 に関連する商品
  • 三栄建築設計の木造住宅用接合金物がグッドデザイン賞(10月6日)
  • 熊谷組、VRを活用した風環境可視化技術を開発(3月18日)
  • JFEエンジニアリング、扇島都市ガス供給から都市ガス供給設備建設工事を受注(3月17日)
  • エアロセンスとNTTドコモ、リアルタイム映像伝送防災インフラの実験に成功(3月17日)
  • 野村不動産など、兵庫県JR宝塚線・塚口駅前「プラウドシティ塚口」を竣工(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->
    記事検索