建設・設備ニュース
2025年08月03日(日)
 建設・設備ニュース

大林組、TMDを使った自動ラック倉庫の耐震技術を開発

新着ニュース30件






























大林組、TMDを使った自動ラック倉庫の耐震技術を開発

このエントリーをはてなブックマークに追加
ラック頂部の揺れを大幅にカットする新技術
大林組は8月21日、自動ラック倉庫の耐震装置「TMD(チューンドマスダンパー)制振技術」を新たに開発し、実用化したと発表した。

「TMD制振技術」は、高層ビルの風揺れ対策などに活用されているが、この考え方を自動ラック倉庫に応用したのが「TMD制振技術」である。ラック最上段にTMDを設置することで、ラック頂部の揺れを2分の1~3分の2に抑える。

TMD制振技術
(画像はプレスリリースより)

シンプルでクリーンな耐震装置
「TMD制振技術」で使われるのは、粘弾性体を採用した非常にシンプルな装置で、オイルダンパーの油漏れもないため、倉庫内の商品を傷めることもない。

剛性付与装置(バネ)と減衰装置(オイルダンパーなど)の2つの性質を持つ粘弾性体を採用し、シンプルでコンパクトな装置に仕上げた。これにより、設置はもちろんのこと、動作確認やメンテナンスも簡単に行うことができる。

この技術は既存倉庫への設置を想定して開発されており、取り付けにはスタッカークレーン(自動搬送設備)でTMDをラック最上段に持ち上げ、ボルトで固定する方法を採用した。溶接しないので、火気を使わずに施工できる。

東日本大震災の折りには、自動ラック倉庫から荷物が落下する被害が多く発生し、物流機能が何日も滞った。このため物流業界では、BCP(事業継続計画)対策を強化させるために、耐震性能の高い倉庫への需要が高まっている。
 
大林組ではこれまで、自動ラック倉庫の耐震性を向上させるために免震構造、連結制振構造といった技術を開発してきた。今回新たに「TMD制振技術」が加わることで、多様化するニーズに合わせた設計、施工技術が提案できるとしている。


外部リンク

株式会社大林組のプレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20140821_01

Amazon.co.jp : TMD制振技術 に関連する商品
  • 三栄建築設計の木造住宅用接合金物がグッドデザイン賞(10月6日)
  • 熊谷組、VRを活用した風環境可視化技術を開発(3月18日)
  • JFEエンジニアリング、扇島都市ガス供給から都市ガス供給設備建設工事を受注(3月17日)
  • エアロセンスとNTTドコモ、リアルタイム映像伝送防災インフラの実験に成功(3月17日)
  • 野村不動産など、兵庫県JR宝塚線・塚口駅前「プラウドシティ塚口」を竣工(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->
    記事検索