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2025年08月09日(土)
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一貫管理でライフサイクルコストを約20%削減、竹中工務店ら

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一貫管理でライフサイクルコストを約20%削減、竹中工務店ら

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設計から施工、維持管理まで一貫管理する新手法を考案
竹中工務店(代表取締役社長 宮下正裕、大阪府大阪市)、NTTファシリティーズ(同 筒井清志、東京都港区)、日本アイ・ビー・エム(同 マーティン・イェッター、東京都中央区)の3社は17日、設計図や3次元の建物情報など建物に関するあらゆる情報を設計から施工、維持管理まで一貫して管理する新手法を共同考案したことを明らかにした。

LCC
(画像はプレスリリースより)

これまで、建物の点検保守や修繕改善のライフサイクルコスト(以下LCC)は、維持・運用の視点が設計に反映されず、LCCを削減できる設計や仕様が採用されないといった問題があった。

また、設計図や設備など建物に関する情報は、設計・施工時では「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)」、運用・維持管理では「FM(ファシリティ・マネジメント)システム 」と、それぞれ別々のシステムで運用されており、設計・施工時の情報を維持管理に生かすことができずにいた。

この結果、竣工図面や竣工図書、設備台帳の作成などに多大なコストと時間を費やす事態が生じていた。

BIMとFMシステムの連携手順を体系化
これらの問題を解決するため、3社が考案した新たな手法は、別々のシステムで運用されていたBIMデータとFMデータを連携させるというもので、2014年4月に完成を予定している東京都江東区新大橋に建設中のNTTファシリティーズの自社ビルに導入されている。同ビルの規模は鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)地下1階地上4階で延べ約4300平方メートル。

BIMとFMシステムを連携させた結果、建物の竣工前にコンピューター上で3次元の仮想的なビル竣工や引き渡しが可能になり、設計段階で外観や建物内の状況確認やエネルギー費用などの維持・管理費についても正確にシミュレーションできるようになったのだ。

さらに、今回と同規模の建物で、BIMとFMシステムを連携によるLCCコスト削減額の算定を行った結果、今後60年間のLCC総額は107億円で、そのうち、点検保守、修繕、改築が51.3億円と想定した場合、約20%に当たる約10億円のコストを削減できることも判明した。

3社は今後、今回の検証結果を基に、建築主に対し、建物のライフサイクル全体をとらえたコスト低減を提供するため、BIMとFMシステムの連携の実施と検証を行っていく考え。


外部リンク

竹中工務店
http://www.takenaka.co.jp/
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