木造住宅特有の弱点を補う心強い金物
三栄建築設計は10月4日、木造住宅用接合金物「2L型 TCW-33」が「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
「2L型 TCW-33」は、三栄建築設計がタツミと共同開発した木造住宅用の接合金物。日本デザイン振興会が主催する「2017年度グッドデザイン賞」おいて、「グッドデザイン賞」を受賞した。
長く安心して住むことができる戸建て木造住宅を実現すためには、地震や台風、木材の経年変化といった弱点を補うための耐久性が求められる。これまでの工法では、戸建て木造住宅で約100本の梁を組み、約200か所の接合部分を、職人が1か所ずつ手作業で取り付けて耐久性を高めていた。
しかし職人不足や職人の高齢化が進むなか、梁の取付作業は負担が大きい行程であると同時に、熟練した技術が求められるため人材確保やコスト面などの課題があった。
強化金物で職人の負担も軽減
そこで三栄建築設計は、地震や台風に対する耐久性能の向上、経年劣化・木痩せになどによって発生するゆがみを防止するために、木造住宅用接合金物「2L型 TCW-33」をタツミと共同開発した。
「2L型 TCW-33」を採用すれば、優れた耐久性能はもとより、現場作業の簡素化・工程削減も実現するため、職人の負担が軽減する。
グッドデザイン賞の審査員は、金物は木造住宅の建設において重要な役割を担っていると述べたうえで、
金物を、性能を落とすことなくコストを抑えて実現したのがこの商品である。より詳細な応力状態を緻密に解析することで、板厚、ディテールなど、実に完成度の高いものが出来上がった
(プレスリリースより)
と評価した。
(画像はプレスリリースより)

株式会社三栄建築設計のプレスリリース
http://san-a.com/topic/topic-2232/