地域間連系線を活用した連携を通じ、風力発電導入拡大に向けた電力系統の安定運用対策
2018年1月4日、北海道電力株式会社(以下、北海道電力)と東京電力パワーグリッド株式会社(以下、東京電力PG)は、風力発電の導入拡大に向けた実証試験(以下、同実証試験)を1月1日に開始したと発表した。
両社は、2011年9月30日に、地域間連系線を活用し風力発電の導入拡大に向けた実証試験を行うことを決定し、20万kW規模の風力発電設備を募集することとし、応募事業者と協議を進めて、2017年8月24日に最終的な実施案件が決定した。
このたび、最初の風力発電設備(6,600kW)の運転開始にあわせて、同実証試験を開始し、2021年3月までに順次、すべての実施案件が運転を開始する予定だ。
実証試験の概要
同実証試験では、風力発電出力予測にもとづいて、北海道電力が地域間連系線を介して東京電力PGに送電することにより、東京電力の調整力を利用し、北海道の調整力不足を解消する。
また、地域間連系線の停止などにより調整力が不足する場合には、風力発電の出力制御を行うことにより、電力系統の安定化を図る。
なお、30分より短い周期の小刻みな出力変動には北海道電力の調整力を利用し、緩やかに変化する長い周期の大きな出力変動には東京電力の調整力を利用する。
(画像はプレスリリースより)

北海道電力 プレスリリース(2018年1月4日)
http://www.hepco.co.jp/info/2017/1217620_1723.html北海道電力 プレスリリース(2017年8月24日)
http://www.hepco.co.jp/info/2017/1211371_1723.html北海道電力 プレスリリース(2011年9月30日)
http://www.hepco.co.jp/info/2011/1187930_1445.html