中低層建築物へターゲットを拡大
日本鋳造株式会社とJFE スチール株式会社は共同で、高強度鋼管柱に対応した露出柱脚工法『NC ベース P』を開発。10月15日より販売を開始する。
鋼管柱の設計基準強度を、これまでの325N/mm2以下からF値385N/mm2 以下にまで、適用範囲を拡大。これにより、中低層建築物への高強度鋼管柱の適用が可能になり、より多くの建築物に利用できるようになった。
強度を高く、厚みを抑えた柱を実現
中低層建築物の柱と床面が接する柱脚部は、施工のたやすさから露出柱脚工法が採用される場合が多い。
既に発売開始から20年になる露出柱脚工法の『NC ベース』は、下ナット方式を用いた耐震性に優れた工法で、多くの建築物に採用されている。近年、柱の径を細くしつつも高い強度の製品が望まれ、新製品の開発が期待されていた。
そこで、使用するベースプレートを従来の鋳鋼製から、JFE スチールの建築構造用 550N/mm2級TMCP鋼『HBLR385』に変更し、柱の強度を高めた結果、2015年3月に、柱脚工法として(一財)ベターリビングの認証を取得した。
『NC ベース P』を使用すれば、柱の厚みを抑え上下階の柱の径を統一できるため、鉄骨製作のコスト低減や、居室有効面積が広げられる効果もある。
(画像はプレスリリースより)

日本鋳造株式会社 プレスリリース
http://www.nipponchuzo.co.jp/JFE スチール株式会社 プレスリリース
http://www.jfe-steel.co.jp/